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プッチーニ:ラ・ボエーム全曲 価格: 5,913円 レビュー評価:4.5 レビュー数:6 本作は、この歌劇の他のすべての録音作を評価するときの基準となってきた録音作から抜粋されている。ヘルベルト・フォン・カラヤンのオーケストラは完璧としか言いようがない。この巨匠だけでなく歌手たちも、あらゆる場面で独特の雰囲気を呼び起こしている。ルチアーノ・パヴァロッティとミレラ・フレーニはプッチーニの歌曲を歌うために生まれたのではないかと思えるほどだ。ふたりの甘く柔らかな声は見事に溶けあい、ボヘミアンたちの魂を完璧に作り上げている。エリザベス・ハーウッドはそのさまざまな感情表現を支える歌唱力で、神経質なムゼッタになりきっている。そうしたハイライト場面を聴いたあとでは、世界で最も愛されたオペラ |
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」 価格: 2,500円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 まず、このヴォトーと言う指揮者、メリハリを効かせ、甘美さを追わない彫りの深い演奏で味わい豊か、トスカニーニの副指揮者を努めていただけのことはある。
カラス・ステファノコンビは相変わらずの好調、「ロドルフォ」ステファノの熱っぽさに、「ミミ」カラスが良い意味で引っ張られている感がある。
2幕のカルチェ ラタン、モッフォはカラスの声質とは異なる点で際だち、ムゼッタの生きざまを披露してくれる。モッフォのムゼッタはぜひ映像で観たかったが、ないものねだりと言うものだろう。
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レオンカヴァルロ:歌劇「道化師」 価格: 1,800円 レビュー評価:3.5 レビュー数:2 カラヤンがミラノスカラ座で活躍していた頃に録音されたものだが、
残念ながら、その成果が十分に発揮されていると思えない側面がある。
世間一般に「名盤」と誉れ高い演奏とあって、特に欠点らしい欠点はない。
カラヤンの指揮も名作オペラブックス(音楽之友社刊行)で評価されてる
とおり、作品の本質をついた演奏を展開していると思う。
だが私はほとんど全曲を通して聴かなかった。聴いても最初のところとか
一部しか聴かなかった。なぜならとても「よそよそしい」演奏だからだ。
当時のカラヤンは、 |
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」(カラス/ディ・ステファノ) (1953) 価格: 1,250円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 セラフィン指揮の「カヴァレリア」は、もっぱらデッカでシミオナート、デルモナコと共演したものの評判が良いが、私はむしろこちらのスカラ座のオケ・合唱と、カラス、ディステファノが組んだ演奏の方がお奨めです。こちらのほうが、まず名指揮者セラフィンの演奏の表現の幅が広くまた美しい。初春の草いきれのするような、もう暑苦しさのあるシチリア島の空気の匂いや質感が一日のうちに変転してゆく様までを、ほんとうに細やかに描き出しているし、運びもキビキビしていて躍動感がありとても良い。そして、なんといっても、原作者ヴェルガが描く様な、軽佻浮薄で無責任、無軌道でいながら伊達を気取り、人妻に未練タラタラで自分の許婚に冷た |
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